鍼治療と筋肉痛
こんにちは。はり・きゅう・マッサージ治療院Smileの北原です。
当院で初めて鍼治療をお受けいただく前に、施術後や明日の状態などについていくつかお話させていただきますが、その中のひとつ「鍼治療の直後~明日にかけては治療した箇所が筋肉痛の様な状態になるかもしれません」とお伝えします。
”筋肉痛”ってなに?と聞き返された事は無いので、ほとんどの方が筋肉痛を経験済みということになりますね。一般的には運動した後になる”筋肉痛”ですが、なぜ痛みが出るのかについてお話します。
少し前までは、筋肉痛は筋肉疲労で蓄積した乳酸が原因と言われていたらしいですが、血中の乳酸量はすぐに低下することが判明してからはその説は無くなりました。その後の説としては、『傷ついた筋繊維を治す過程で痛みが発生する』が浮上しました。もう少し詳しく説明すると…
●筋肉を使う⇒ ●筋繊維が傷つく⇒ ●傷を修復するために、白血球等の血液成分が集まる(炎症)⇒ ●炎症により発痛物質が生成され、筋膜を刺激する➡➡『筋肉痛』
筋繊維が傷ついてから発痛するまでにはこれだけの過程があるために痛みを感じるまでには少し時間がかかるのです。修復された筋繊維は少し太くなる為に、そこの筋肉は強くなっていくようです。再び同じ筋肉を使っても、同様の使い方では太くなった繊維は傷つかずに筋肉痛も発生しません。この事を念頭においておくと、筋肉痛が出た時には痛み分だけ筋肉は太くなっているということ!私は運動した後に筋肉痛が出ると筋肉が育っている感じでとても嬉しい(^^)/です☆
最初の話に戻りますが、当院のトリガーポイント鍼治療は筋肉に対する鍼治療なので、治療によって筋繊維は傷つきます。場所によっては筋膜への刺激が大きくなる場合もあるので、運動後の筋肉痛の様に”遅れて痛む”よりも”直後に痛む”事もあります。どちらの痛みも修復過程で起きているので、修復が終われば無くなりますし、筋繊維は太くなるという事です。
鍼治療自体は、筋繊維を傷つけるだけが目的では無いので、治療後の状態や効果については”筋繊維が太くなる痛み”だけの説明ではほんの一部ですが…(詳しくは長くなるのでまた別の機会にお話させていただきます)
という事で、『筋肉痛』の痛みは悪い痛みではないと思って欲しい訳です!